美術工芸品、装飾品、高級食器などに使用される、無色透明で豊かな光沢を持つガラス。特に鉄分を避け、泡・脈理(ガラスの中に存在する不均質な部分)を無くす高度な技術をもって製造される。Crystalは元来、結晶、水晶などを指しますが、トロフィーや楯の素材のご説明ですので、ここでは「クリスタル・ガラス」のご紹介になります。
特徴・性質
本来のクリスタル・ガラスは鉛を24%以上含んだものをいい、鉛の含有量が上がるほど光の透明度や屈折率が高くなり輝きを増します。また鉛を含むので打音は特徴的な澄んだ甲高い金属音放ち、そのためワイングラスなど工芸用品では鉛の含有量が多い物が好まれます。
用途
表彰用品・記念品ではトロフィーや優勝カップ本体に使用されます。元々の高い透明度や屈折率に加え、緻密なカットを施したりし優美な外形に仕上げますので、魅惑的な価値ある逸品となります。ただ、鉛は生物に有害であるため製造過程・廃棄後の処理等・鉛逸散防止の観点から現代では鉛の使用を忌避する動きが広がっています。そのため、ガラス工芸品を扱う業界では高品位の無色透明ガラスがクリスタルであると解釈して、鉛を含まない光学ガラスやエコロジークリスタルも「クリスタル製品」と呼称するのが一般的になっています。弊社でも鉛を含む本来の意味でのクリスタル・ガラスを使用した製品はごく一部になります(本来のクリスタル・ガラス使用製品は商品詳細ページの素材欄にクリスタルと記載し、他の素材製品は光学ガラス、高透過ガラス等と記載しております)。